懐かしい港町

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しばらくして俺とハルノは奴等のアジトへ乗り込む準備をしていた。 「良いか?先ず、最初に気を付けるのは見張りと構成員同士のアイコンタクトだ… これは特定の回数=警戒度だ 少ない程危険だと思え 次に」 ハルノが一々説明してくれんのは有り難いが…まあ、簡素に言うと 作戦はこうだ [先ず、ハルノは何時も通りに安酒を奴等に配達に行く そこでハルノが見張りの注意を逸らしている間に俺が中に侵入する]というものだ つーか、成功するのか?こんな古典的な作戦 「大丈夫、俺を信じろって」 と、爽やかな自信に満ちた顔で言ってくるハルノに対して俺は信じる気力すら沸かん… 数十分後… 『すんませ~ん 貴方の心のオアシス…ハルノでーす!! 何時もの安酒持って』 『ウルセェ!!!! 毎回毎回、大声で叫ばなくても聞こえてるよ!! ったく、お前さんは… で、今回はどんな酒を持って来たんだよ』 『東洋の国の酒です。 味,コク,キレがピカイチの澄んでるんですよね~ しかも、滅多に手に入りにくくて…困難しましたけども 親方さんが嵌まること間違いなし!! どうです?味見など』 『旨いのか?』 『もちのロンロン♪♪ささっグイッと一献!!』 …よし、作戦通りだな 「ありがとよ…ハルノ さてと、いっちょ軽く」 ガシャーン!!!! 「なっ何だ?何だ?」 『ふぅ~…先ずは一人っと』 気が付けばハルノが見張りを一人のしていた…蹴りで
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