懐かしい港町

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パチン 「死ね」 マフィアのボスが指を鳴らす 全員が引き金を引く 正に千分の一の刹那…短いようで長いこの一瞬の一時 俺は、何千何万の鉛玉をこの身に浴びせ掛けられる前にケリを着けようと思った 別段、喰らったとしても俺のような死神は死なない…只、痛みだけが残るだけだ その上、回復力が半端なく高いから撃たれたとしてもすぐに動ける その分、相手にしてみれば化け物だろう だけど…そんな事は考えられなかった。 むしろ、『無傷で終わらせたい』とまで考えてしまった 今までの俺からすると有り得ない事だ 目標を駆逐するために自分自身を犠牲に生きてきた俺の感覚がいつの間にか変わり始めていた。 全く…どうなってんだよ!!!
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