懐かしい港町

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…勿論 「全部纏めて殺る方だ!!」 と、合意した俺 「了解♪」 すると、ボスが焦り始めた 「まっ待て!!命だけは…命だけは… 止めろ!!止めるんだ!!」 「ここに来て命乞い、か…往生際が悪いぜ大将 安心しなって…一応、俺達は情け深いんだよ」 「そっそれじゃあ」 と、希望に満ち溢れた顔の横を何かが掠った瞬間…後ろの連中が吹っ飛んだ 「ちなみに…俺の方は情け深いつっても …非情の方だがな」 バコーン!!! 「きっ貴様!! 一体、何をした!!」 「何をした、か… そいつは後ろの連中を見れば解るだろ」 「何?」 ボスが後ろの連中に近付いた 吹っ飛んだ連中の真ん中には鈍い蒼色の棒切れが突き刺さっていた 「…これは、棒か? まさか、この棒切れで」 「棒じゃない…短槍だ しかも、只の短槍じゃない 死神特製の特殊金属『魂錬鋼(コンパルコン)』で作り上げた短槍だ」 「コンパルコン?なんだそりゃ? シュラヴァリエルよ…何だよその金属は?」 と、ハルノが首を傾げる 「要するに…未知の金属『オリハルコン』ってあんだろ? アレを加工・錬鋼・精製した奴だ もっと解りやすく言えばだな」 「いや、オリハルコンの存在位なら聞いてる 簡単に言えば希少且つ不思議な金属ってわけか…」 と、感心していると…短槍が抜け落ちた すかさずボスが短槍を拾おうとするも…いっこうに持ち上がる気配が無かった 「なっ、どうなっている!! この槍…持ち上がらないぞ!!」 「無駄だ…ソイツは、所有者…つまりは俺以には言う事聞かない上に扱えないんだよ ついでにコイツの重量…ざっと見積もって…300㌔だ」
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