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形を表した異変。
二人の間に空いた隙間。
お互いが怖がって、連絡をとらない悪循環。
空良の傷は増え。
煙草と水と薬位しか口にしなくなった。
医者にいくのは億劫だけど、欠かすことができずに。
その日は二日後。
カナミは熱気にやられて、病院で点滴を受けていた。
前々から夏の恒例になっている。
ただ今回は違った。
水分や食べ物を一切口にしなくなったのだ。
食べたくても食べれない。飲みたくても飲み込めない。
精神的なストレスが原因だと医者は告げた。
それを横目に。
真っ白な天井をみあげていた。
今・・・空良はどうしてるのだろう。
空良のそばに居たい。
けど怖い。。
二つの想いがカナミを支配していた。
ポタリ・・ポタリ・・。
落ちていく点滴を見ながら、カナミの中にも溜り始めた感情。
空良にあいたい
真っ白な世界でカナミの小さな決心がついた。
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