205人が本棚に入れています
本棚に追加
「やっぱり、バスの中はクーラーがきいて涼しいなぁ。そう思わへん?愛美【まなみ】!」
「ちょっと、香奈【かな】!声が大きいやん。他の人に迷惑やからもうちょっと声のトーン落として…」
そう言われて香奈はちょっと声のトーンを落として
「ホンマ、愛美は真面目やなぁ。ちょっとぐらいえぇやん。」
そう言うとほっぺたをプ~ッと膨らませた。
そんな香奈の横顔を見て、ウチはカワイイなぁって思って見ていた。
「それより、カワイイ服買えて良かったね!そう言えば香奈、彼氏出来たって言うてたやん?その服着ていったら絶対喜んで貰えるよ!」
「そう思う?へっへ~、実は自分でもちょっと自信あるねん♪」
そう笑いながら買ってきた袋の中を覗いて鼻唄を歌いだした。
きっと、香奈は今、一番幸福の真っ只中なんやなぁ
心から愛する人が居るって素敵やし、そんな香奈がちょっと羨ましいなぁ。
そんな風に眺めていたら香奈が
「何?なんか顔についてる?」
そう言いながら手で顔をペタペタ触りだした。
最初のコメントを投稿しよう!