愛美 17歳 夏

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その仕草が何か可愛くてつい笑ってしまった。             「クスクス♪ゴメン、ゴメン。あんまり香奈が幸福そうやからついね。ホンマにゴメン!」             と笑いながら言うと香奈は             「なんやね~ん。もう~」             と言いながらまたほっぺをぷ~っと膨らませたのでウチは             「ホンマにゴメン。この通り」             と言ってウチは顔の前で両手を合わせた。すると、香奈が             「じゃぁ、罰として今度の日曜日、ウチに付き合う事!分かった?」             ウチは半分嫌な予感は有ったがとりあえず             「了解しました。香奈のお願いやもん!喜んで何処へでも行かせて頂きます。それで、何処行くん?」             すると香奈はニヤッと笑うと             「今度の日曜日、幸太とデートやねん♪お互い友達連れて来てWデートしようってなって…アカン?でも、喜んで何処へでも行くって言うたし…ねっ!」             そう言うと、ペロッと舌を出して笑ってる。             …負けた…毎回ウチってアホやなぁって思いながら                   「分かりました!行けばえぇんやろ?行けば!」             半ばヤケクソになりながら言うと、香奈はウチの頭をナデナデしながらヨシヨシと頷いて笑っている。                                     そんなからやり取りをしていたら、自分達の降りるバス停になったので、慌てて降りた。                         その後も、二人で笑いながら家路に向かった。 夏の暑い日差しが照り付ける午後だった。
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