205人が本棚に入れています
本棚に追加
その仕草が何か可愛くてつい笑ってしまった。
「クスクス♪ゴメン、ゴメン。あんまり香奈が幸福そうやからついね。ホンマにゴメン!」
と笑いながら言うと香奈は
「なんやね~ん。もう~」
と言いながらまたほっぺをぷ~っと膨らませたのでウチは
「ホンマにゴメン。この通り」
と言ってウチは顔の前で両手を合わせた。すると、香奈が
「じゃぁ、罰として今度の日曜日、ウチに付き合う事!分かった?」
ウチは半分嫌な予感は有ったがとりあえず
「了解しました。香奈のお願いやもん!喜んで何処へでも行かせて頂きます。それで、何処行くん?」
すると香奈はニヤッと笑うと
「今度の日曜日、幸太とデートやねん♪お互い友達連れて来てWデートしようってなって…アカン?でも、喜んで何処へでも行くって言うたし…ねっ!」
そう言うと、ペロッと舌を出して笑ってる。
…負けた…毎回ウチってアホやなぁって思いながら
「分かりました!行けばえぇんやろ?行けば!」
半ばヤケクソになりながら言うと、香奈はウチの頭をナデナデしながらヨシヨシと頷いて笑っている。
そんなからやり取りをしていたら、自分達の降りるバス停になったので、慌てて降りた。
その後も、二人で笑いながら家路に向かった。
夏の暑い日差しが照り付ける午後だった。
最初のコメントを投稿しよう!