再 会

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あの後、幸太はとりあえず何も言わず、ただニコニコしながら歩いている。             しばらくは俺も黙っていたが、とうとう我慢しきれずイライラした俺は立ち止まって             「おい!幸太、そろそろ言えや!何処連れて行くねん?」             聞こえてるのか、聞こえてないのか分からんけど幸太は歩きながら、しかし顔は前を向いたまま手だけを“付いてこい!”と言わんばかりに動かした。             ムカついた俺は更に叫んだ。             「いくら幸太の頼みでも、ちゃんと説明せんのやったら行くの辞めるで!!」            
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