プラネタリウム

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塾の外に出た途端、12月の冬の風が私の頬を撫でる・・・   「うーん・・・気持ちいい」  普段なら寒く感じるはずの北風、でも、今はとても気持ちいい。 思わず伸びをした。                     ・・・やっぱり火照った身体には一番ねぇ~・・・                      がんがんに暖房の効いた部屋で、数時間缶詰になっていれば誰でもそう感じると思う。      「ねぇ、早く帰ろう!」    「あ、うん」         私は友達の声を聞いて、少しだけ慌てて自転車にまたがった。                                私は友達と別れて、1人家路を急いでいた。暖かい夕食が待ってると思うと、早く帰りたくなる。                「ああ・・・寒いなぁ・・・」 私は夜空を見た。       「あ、星だぁ」        私は自転車を止めて、じっくりと鑑賞することにした。     「綺麗・・・やっぱり冬の空って澄んでるんだなぁ」      私は5分くらいぼんやりと眺めていた。            「・・・あっ、帰らなきゃ」  私は意識を覚醒させると、自転車に乗って家に向かった。                                                 私は4人家族。        そして住んでいたのは新興住宅街の一角にある、新築マンションに住んでいた。まだ、出来たばかりだから空き部屋が多かった。  「ふぅ・・・」        私はエレベーターの前に立った。               ・・・あれ?                        私は少しだけ違和感を感じる。 でも、原因がわからない。                                 ま、いいか・・・
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