1人が本棚に入れています
本棚に追加
塾の外に出た途端、12月の冬の風が私の頬を撫でる・・・ 「うーん・・・気持ちいい」 普段なら寒く感じるはずの北風、でも、今はとても気持ちいい。 思わず伸びをした。 ・・・やっぱり火照った身体には一番ねぇ~・・・ がんがんに暖房の効いた部屋で、数時間缶詰になっていれば誰でもそう感じると思う。 「ねぇ、早く帰ろう!」 「あ、うん」 私は友達の声を聞いて、少しだけ慌てて自転車にまたがった。 私は友達と別れて、1人家路を急いでいた。暖かい夕食が待ってると思うと、早く帰りたくなる。 「ああ・・・寒いなぁ・・・」 私は夜空を見た。 「あ、星だぁ」 私は自転車を止めて、じっくりと鑑賞することにした。 「綺麗・・・やっぱり冬の空って澄んでるんだなぁ」 私は5分くらいぼんやりと眺めていた。 「・・・あっ、帰らなきゃ」 私は意識を覚醒させると、自転車に乗って家に向かった。 私は4人家族。 そして住んでいたのは新興住宅街の一角にある、新築マンションに住んでいた。まだ、出来たばかりだから空き部屋が多かった。 「ふぅ・・・」 私はエレベーターの前に立った。 ・・・あれ? 私は少しだけ違和感を感じる。 でも、原因がわからない。 ま、いいか・・・
最初のコメントを投稿しよう!