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私はエレベーターに乗って迷わず8階のボタンを押す。 風が当たらない場所なのにとても寒く感じる・・・ ・・・この感じ、嫌・・・ 20秒程で8階についた。 そして廊下を少し歩く。 すぐに家の玄関の前につく。 そして鍵を回す。 そして開けようとした。 「?・・・開いてた・・・」 鍵を回したのに鍵が閉じるっていうことは、鍵が開いてたって事 ・・・私のお父さんとお母さんは用心深いからそんな事はしない。「・・・ただい・・・」 ドアを開けた瞬間、私の頭は思考をやめていた。 血塗れのお母さんが倒れていた。 「あれ?・・・壁・・・紅色?」 私は土足のまま、覚束ない足取りでリビングに入った。 ・・・そこは紅色に染まっていた お父さん、弟・・・ テーブルも壁もテレビも大好きな夕食の鍋も・・・ 紅、紅、紅、紅、紅、紅、アカ、アカ、アカ・・・ そこで、私は再起動した。 「お、お父さん!アキラ!」 私は2人を揺すった。 そしてその目を見てしまった。 光を失った、死者の漆黒の闇の様な瞳を・・・ 「いやあぁぁぁあぁぁあ!!!」
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