ある夏の1日

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八百屋から私は数件の店を回って今日の買い物は終わり。    しかし、やっぱり熱い     私の服もいい具合に汗が染み込み中々の気持ち悪さを感じさせる。(う~シャワーあびようっと) 私が愛車をこぎながらそう決めたところで、声がした。私がそっちに振り向くと、女性が立っていた「やっぱり唯さんだ!」    「あぁ舞ちゃんか、こんにちわ」彼女は私達の親友の妹さんだ。 「良介さんはいないんですか?」「今日は所用で出てるのよ」  私がため息をつくと、舞ちゃんはくすっと笑った。       「唯さんってやっぱり寂しがりやさんなんですね」       「ちょ、ちょっと舞ちゃん!」 まだ舞ちゃんはブレザーを着た、ただの高校生なのに私は舞ちゃん相手にはめっぽう弱い。    その私を追い詰めるセンスは私達の親友である彼女の兄譲りだろう「ホントの事じゃないですか」 やっぱり今日もかなわない。  「あっ、私もう・・・」    「そう、晩ご飯の用意ね」   「ええ、お兄ちゃんも料理くらいしてくれないかなぁ・・・」  「ちょっと厳しくない?」   「・・・だから期待してません」「大変ね。頑張ってね」    「はい!さよなら、唯さん」  「またね」                                                       私は家に帰るとまず洗濯物を取り込む。                           ―どうしようかな                      夕食は15分もあれば作れる。 (暇、ねぇ・・・)      私は夕日が差し込むリビングで、ごろんと寝転ぶ。       (・・・静かだなぁ・・・)  私はやってくる睡魔に身を任せる
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