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「うぅーん…」
なんだかんだで寝て,朝を迎えた。
ああ…朝…
ああ!結婚式!
龍輝と結婚式会場に向かって,別々の部屋に別れた。
魔法がかかっていく。
頭の先から
指の先まで
キラキラ輝いていく……
ウェディングドレスを着て鏡を見た。
「わ…あたしじゃないみたい………」
自分で自分にビックリするほどだった。
ブライダルのスタッフの人に「綺麗ですよ」と言われ,顔が赤くなってしまう。
そして龍輝のお母さんとお父さん,末美さんが来た。
龍輝のお母さんは
「とても綺麗よ」
と,あたしを見てニッコリしてくれた。
お父さんは少し涙ぐんでいた。
末美さんは…
「キャー!玲奈ちゃん超かわいー!龍輝じゃなくてあたしがもらってあげるよ!」
なんてあたしに抱き着いてすごく笑顔でいてくれた。
すごく嬉しかった。
自分の家族じゃないのに家族ってものが分かった気がした。
だから心の奥が温かくなった。
コンコン…!
「玲奈?入るぞ?」
はっ!龍輝っ!
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