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「ごゆっくり☆」
そう言って出ていく3人と,
「お時間になりましたらお呼びいたしますので用意の方をよろしくお願いします。
それでは失礼いたします。」
そう言って気をつかうブライダルスタッフの人。
スレ違いに白のタキシード姿の龍輝がぎこちなく入ってきた。
龍輝はあたしを見て固まった。
そ…そんな変なわけ…?
「めちゃくちゃ…
綺麗だ…
天使みてぇ………」
そう龍輝はポカンとした顔で独り言のように呟いた。
あたしは最高に恥ずかしくなった。
そしてあたしも龍輝に釘付けだった。
心臓が高まる。
ドキドキする。
カッコいい…
あたしの旦那さん………
あたしはウェディングドレスの裾を持って,ゆっくり龍輝の前に行った。
龍輝はゆっくり…ゆっくり…泡を包み込むように,大切な物を守るかのようにそっとあたしを抱き締めた。
あたしはホントに心の底から幸せを感じた。
そしてキスをしようとお互いの顔が近づき,段々目を閉じていく。
ゆっくり…ゆっくり…
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