あたし

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幸せな幸せな一生に一度の結婚式が始まった。 「……病める時も健やかなる時も……」 あたしらには少し難しい言葉を話す,ハゲのおじさん。 ハゲのおじさんはあたしらにニコニコしてくれるから,あたしまでニコニコしてしまう。 「誓いのキスを…」 あたしは少し膝を曲げ,龍輝はレースを後ろに流した。 龍輝とあたしは見つめ合い,クスッと笑った。 そして龍輝は片腕をあたしの首に回し,龍輝らしい熱いキスをあたしにしてくれた。 「ヒューヒュー♪」 後ろからはあたしらのダチや後輩がちゃかす。 そして皆は教会の外に出る。 龍輝は 「よっこらしょ…っ」 と………? 「!!!」 あたしをなんとお姫さま抱っこ。 「はずいんだけど!//」 「いいじゃん?笑 玲奈は俺のものって感じすんだろ?」 と,龍輝はニカッとあたしの大好きな笑顔でそう言った。 「ふふっ」 あたしは思わず笑って,龍輝の首に腕を回した。 お姫さま抱っこをされて外に出ると,みんなが花びらをあたしらに投げる。 いや,投げつける。笑 「龍輝さ~ん! そんな可愛い嫁さんもらってズルいっすよ~!」 と,龍輝の後輩たち。 みんな笑って,幸せな笑顔であたしたちを見てくれていた。 奈々… 奈々もきっと 「良かったね。 幸せになるんだよ?」 って,笑って言ってくれてるよね… 「幸せになるよ」 あたしは快晴の空に向かって,そう呟いた。
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