63787人が本棚に入れています
本棚に追加
幸せな幸せな一生に一度の結婚式が始まった。
「……病める時も健やかなる時も……」
あたしらには少し難しい言葉を話す,ハゲのおじさん。
ハゲのおじさんはあたしらにニコニコしてくれるから,あたしまでニコニコしてしまう。
「誓いのキスを…」
あたしは少し膝を曲げ,龍輝はレースを後ろに流した。
龍輝とあたしは見つめ合い,クスッと笑った。
そして龍輝は片腕をあたしの首に回し,龍輝らしい熱いキスをあたしにしてくれた。
「ヒューヒュー♪」
後ろからはあたしらのダチや後輩がちゃかす。
そして皆は教会の外に出る。
龍輝は
「よっこらしょ…っ」
と………?
「!!!」
あたしをなんとお姫さま抱っこ。
「はずいんだけど!//」
「いいじゃん?笑
玲奈は俺のものって感じすんだろ?」
と,龍輝はニカッとあたしの大好きな笑顔でそう言った。
「ふふっ」
あたしは思わず笑って,龍輝の首に腕を回した。
お姫さま抱っこをされて外に出ると,みんなが花びらをあたしらに投げる。
いや,投げつける。笑
「龍輝さ~ん!
そんな可愛い嫁さんもらってズルいっすよ~!」
と,龍輝の後輩たち。
みんな笑って,幸せな笑顔であたしたちを見てくれていた。
奈々…
奈々もきっと
「良かったね。
幸せになるんだよ?」
って,笑って言ってくれてるよね…
「幸せになるよ」
あたしは快晴の空に向かって,そう呟いた。
最初のコメントを投稿しよう!