自作

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─六幻─ キラキラと輝るのは幻想なの? 偽りと謂うならば謳ってみせよう 輪廻の言の葉を 三日月が夜空に浮かぶ刻 水面が揺れる刻鏡は割れ貴女を照らす月は消え 空に浮かぶ六幻は貴女の眼 地に写る輪廻は─六道輪廻─ 廻れ廻れ幻が消える前に貴女の夢を見たいから 契れ──闇に溶ける前に 空が見せた六幻の幻は始まりを終焉(おわり)にながす ユキガフリハジメタヨ ハヤクアナタノオワリヲ 水鏡に貴女のお気に入りのドレスを写すの 貴女は目深帽子を被り僕に この泪を………消して それでいいの??六幻を消すために 水面が見せる桜を謳う貴女は 僕の誇りでした 僕が見ていたのは君の幻想 僕は暗い暗い闇にいる 六つの幻が僕を惑わす 月よあの人の願いを叶えて 二度とこの言葉を唱えないように ─六幻─を…………
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