袖絞りつつ

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「ん……」 濡れ縁から差し込む微かな光で、晴明は目を覚ました そして昨日の事を思い出し、ふと隣を見ると、恐らく座ったまま崩れ落ちるように眠ってしまったのであろう、妙な体勢で眠っている博雅に気付いた 晴明は柔らかく微笑み、起こさないようそっと博雅に近付き 「やはり博雅は良い漢だ…」 と、耳元で囁き、軽く唇を重ねた そしてスッと博雅から離れ、博雅に起こして貰おうと再び横になり、眠ったふりをするのであった 終
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