第四章 仲間の大切さ

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どこだ…ここは? ゆっくりゼロは重い瞼を上げて目を開けた。 まず真っ先に視界に入ったのは白い天井、次に今自分が横たわっているベッド、その次にベッドを仕切る白いカーテンだった。 ここは…病院…か。病院?何で自分が病院に居る?さっきまで黒騎士と戦っていたハズなのに… 「やっと目を覚ましたか!」 聞き慣れた声にゼロは耳を傾け、天井から声のする方へと視線を移す。 するとそこには…ヴェント、アリア、ジェノバ、ユリナ、リルル、ルインの6人に加えてその後ろにナクタが居た。 「事情は聞いた。任務失敗したようだな、ゼロ」 いつもより数倍、鋭い眼光でゼロを睨むナクタにゼロは少しヒビリつつも首を縦に振る。 するとナクタは小さくため息をつき、感情を押し殺したような声でゼロに忠告した。 「任務が失敗したとき、どんな行動をとるか…分かるよなゼロ?」 確認するナクタにゼロはまた首を縦に振った。 「ならいい、じゃあ私は用事があるから。お前らゼロのこと、頼んだぞ」 そう言ってナクタは病室を後にした。
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