運命

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運命

1945年        ドイツ降伏       それは大本営に衝撃を与えた       そして 焦った     連合国軍対日本…もはや勝敗は明らかだった       しかし     日本は徹底抗戦を主張-         戦争は終わらなかったのだ…           それは、朝食の席のことだった       「聞いたか?沖縄に…アメリカが上陸したそうだぞ」     「なに、返り討ちにしてやろう…我々には神風がついているんだ」         「………」     こんな会話にも聞き慣れた。本気で言っているのか、周りに合わせているのか…二言目には「天皇陛下」「神風」である。        「お前達、全員注目!!」     突然、上官が入ってくるやいなや大声で叫んだ。    「今後に関して、重大な報告がある。8時、会議室に集合だ!全員絶対集合、部屋長は人数を確認!1人でも欠けたら連帯責任だ!!」         「何だと思う?」   「いよいよ出撃か!?」        妙な胸騒ぎがした…
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