お母さんと言えない辛さ

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私の17歳の誕生日に母が継母であったことを聞かされた。 私を生んでくれたお母さんは、産後すぐに亡くなったそうだ。 生みの親より育ての親…なんていうが、そのときの私は今まで騙されてきたという怒りと、馴れ親しんだ母が急に他人に思え、両親の 話もきかず部屋でふてくされて泣いていた。 翌日から母を「おばさん」と呼ぶようになった。 そう呼ぶと母はたまらなく悲しそうな顔をした。 その後、なにかと私に気をつかいだし、必死になる母をよけいに煩わしく感じ、口もきかなくなってしまった。 なんとなく家に居ずらくなったので、夜は出かけるようになった。 それから一ヶ月がたとうとする頃、シカトし続ける私に母が「部屋で読んでね」と手紙を差し出してきた。 が、私はその場でぐしゃぐしゃに丸め、ゴミ箱に捨ててしまった。 それを見ていた父が私をはり倒し、 震える声で「母さんはなあ…」 と言ったが、私はろくすっぽ聞かずに泣きながら自分の部屋に逃げた。
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