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まだ 暖まらない 車を転がし いつもの練習場へ急ぐ…
携帯が鳴る…
テニスのコーチからである。
もし! も~し!
今日、来るんだろ!
今、向ってるよ!
そっか! 助かるよ
30分で着くよ!
皆、集まってるから 待ってるよ!
急いで行くよ!
コーチは俺の同級生 高校から始めたテニスで 今はコーチで飯を食っている。
俺はこいつに付き合わされた形で テニスが上手くなった。
おかげで 時より こいつの手伝いをやらされる。
今日も、呼び出された訳だ…
今日は何人だろう 最近、人気があって かなりの人数が集まる。
こいつは仕事だから いいが 俺はボランティアである。
好きじゃなきゃ やってられない…
車は市街地を抜け 郊外の運動公園へ 朝から走る人達を横目に…
車は コート脇の駐車場へ滑り込む…
ドアを開けると 練習を始めた 大勢の声が聞こえてきた。
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