彼女からの申し出

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練習が始まり すぐに気付いた。 彼女は ベタ足で バックハンドが苦手なようだ 思い切りが よければ もっと上達するのに… そこで 俺は 彼女のバックに ボールを集めた。 さぁ! いくよ! もうイッチョ! バック! サイドステップで 出足を早く! ラケットは 早めに引いて! かまえてボールを待感じで! ・・・・ そう! よくなった! ボールから目を離さない! 引き付けて打つ! ボールの行き先は見ないでいい! 気が付けば チョットだけ熱くなってる 俺がそこにいた… コーチから声がかかり… 試合をしましょう! 集合! 組み合わせが決まり 試合開始… もちろん コーチも俺も出ない 審判である。 彼女の試合をジャッジ 大夫良くなってる… 勝った! 喜ぶ彼女 本当に嬉しそうだ… 笑って 拍手を送る 嬉しそうに 手を振る彼女… 今日も終わったなと思いながら 帰り支度をする俺に 彼女が寄ってきて… ありがとう ございました! どうも! あの~! 良かったら! 私にテニス教えて下さい! 俺はコーチじゃ ないから! じゃぁ! 一緒に練習をじゃダメですか! う~ん いいけど! よかった! これ! 私の名前と電話番号です! メモを渡された… minna.atumare-49@docomo.ne.jp
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