プロローグ

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その朝、ヤマトはいつもの通り同じ道を歩いて学校へ向かっていた。 11月の空は晴れ渡り 空気が少し冷たく感じた 緑がある公園に差し掛かったところで、立ち止まり思い切り深呼吸をした 「この閉鎖されたドームの中で、ここの空気が上手いと感じるのは公園の緑のせいだろうか?……」 巨大なガラス張りのドームの中から、自然の青空を視ながら考えていた 西暦2101年…… 地球温暖化の影響で地表の温度は上昇し地球上に二酸化炭素が充満していた。 通常の生活が出来なくなった動植物はドームでの生活を余儀なくされた 世界中の大半が各エリアに分けられ巨大なガラス張りのドームで構成されていた その中に生活上必要なモノ、家、病院や学校、人工の季節、天気、空が作られ他エリアへの移動無くして各エリア内で充分に生活して行ける環境は整っていた 日本では各都道府県ごとに細かくドームが建てられ北の方から第一、第二……とエリアごと番号で呼ばれていた。 そしてエリア間を移動する道路も当然ドームで繋がっていた。 ヤマトは、日本の中心都市の隣り第七エリアに住んでいた
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