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ズボッ
「ふわぁ………!」
泥を避けながら歩いていた美香は、バランスを崩してこけてしまった。
服は泥がつき、美香の着ていた水色のワンピースに黒が転々とついていた。
「お気に入りなのにぃ」
少し悔しそうに口を尖らせ美香は泥を手で払う
そして暫くしてまた道を歩き始める。
宛てのない迷路のようにくねった道
空は遠く狭くなって木の葉から微かに見える空はもうオレンジ色に染まっていた
それでも美香は迷路のような道を進んでいった
「今辞めちゃ、もう行けない気がするから」
自分に言い聞かせる様に
一歩
一歩
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