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室内に立ち往生していると放送が入った。
「皆さん、さっさと席について下さいね。じゃないと棄権と見做してみんな殺しちゃいますよ?」
「好き放題言いやがって…」
崇之は吐き捨てるように言った後で席に着いた。
ガチャン!
先程と同様に体を固定され画面の電源が入った。
「あんたらは棄権すんのか?」
崇之の質問に一人の女がくってかかってきた。
「あんたなに考えてんのよ!こんなゲームに参加するなんてどうかしてるわ!」
一人が否定した途端に皆が次々と否定を主張し始めた。
それを見た崇之は溜め息をついたのちに
「あんた、名前は?」
最初に声を上げた女に問いかける。
「えっ」
「えじゃねぇよ。名前聞いてんの!俺は松本崇之ってんだけど」
「佐智子…阿南佐智子よ!それが何?」
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