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私はとっさに思った。<<殺される…>>
<<せめて輝ダケは…>>
輝は輝で、
<<こいつにダケは絶対に手出しさせねぇ>>
そう思ってくれてたらしい。
後からわかった事だけど、輝は私を本気で愛してくれていた。
その時の私は、まだ輝を全力では愛していなかったのに…
私達は湾の倉庫に連れて行かれ、私は小林にボコボコに殴られた。
今マデ私の事散々放置してたクセに、こんな時ダケでしゃばんなよ😡
一人じゃ何もできねぇのかよ。って感じだった。
一方輝は…
小林の舎弟ら6人にボコられ、血だらけになっていた…
顔も腫れあがり、原形を留めてない。
それでも輝は私を気にしてこっちを見ていた。
<<私はどうしたら…?>>
<<小林に謝れば事はおさまるだろうか…>>
『ねぇあんた。 悪かったよ… 私淋しかったんだ。淋しくて、手当たり次第男と寝てたんだ』
『別に輝じゃなくても、誰デモ良かったんだよ』
『おう。そうか…』
『でもなぁ~ それとこれとは別なんだよ』
『見てろ』
そう言って小林は輝の前に行き、手のひらに綺麗に磨かれた黒い物を突きつけた。
私はこの時生まれて初めてソレを見た。
次の瞬間かん高い嫌な音が倉庫に響いた。
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