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私が目覚めた時。私の中の信号は赤でした。まだ進んではいけません。だから未だ止まっています。
薄暗く扉の無いコンクリートの冷たい部屋。
有るのは中央に置かれた茶色く丸い茶ぶ台と、天井から吊られているスピーカーのみ。
その時部屋に居た人数は大人が4人。私と同じ位の双子の男女とその弟。私と妹の総勢9人だった。
家が母子家庭の私達は学校が終わった私が帰りに妹を保育園まで迎えに行き、一緒に帰るのが日課だった。父が居ないので、多少母へ反抗した時期もあったが、今は母との間に“何も無い”。
そして、今日に限り帰りがけに突然後ろから殴られ現在に至る。
私と妹は自分達の身に何が起こったのか全く分からずに寄り添って抱き合いながら部屋の隅で震えていた。
双子の男女とその弟も同じく寄り添い震えている。
後の大人4人は何やら話し合いをしているらしかった。
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