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「そうだよ…、第一人間に兎の耳が生えてるなんておかしいよなッ」
カラカラと笑うとアトリスは一人頷き、穴に背を向け歩き始めました。
来た道を戻り、いたって普通な、平和な小道を歩きながら。
そして、始めにアトリスが眠っていた小さな丘に着くと丘を登り、木の根本まで来た。
アトリスは木の幹に手を添え、軽く撫でる。
「そうだよな、多分、アレは夢かなんかだよな…」
一人呟き、アトリスは始めと同じように木の根本に座りこみ、草の上に落としてしまった本を広いあげパラパラとページを捲る。
そしてまた
夢は紡がれる…
BADED「繰り返す夢」
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