決意の夜

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 俺は戸惑った。成り行きとはいえ初対面の女の子を家に連れ込み、たまたま同じ会社で仕事をしていることを知った所で、ああそうですかとすぐ様一緒にベットに添い寝してもいいものかと。  大抵考えるまでもなくそうする男も多いだろうが、俺はあくまでも恵子と電話の女との接触を避けるために家に連れ込んだだけだ。  しかし傍で寝る事を断ると、きっと恵子は取り乱すだろう。俺は意を決して恵子の傍で一緒に寝る事にした。  恵子はありがとうと、安心した表情で言った。  初対面の女の子と、ましてや会った当日に添い寝するなんて今まで体験した事がないから、俺は少しぎこちなさを感じながら恵子と共にベットに入った。
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