33杯目 解答用紙

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「ま、そんな忙しい刑事サン達は、犯人をそこの第一発見者サンだと決め付けてるみてえだけど……残念ながら犯人はその人じゃねえよ」 「……根拠はあるのかな」  竜の言葉に石坂は眉を顰めると、感情を抑えた声で淡々と言葉を発した。竜の正面あたりに立っていた美月は、真っ直ぐ竜を見つめていた。 「アリバイがねえだけで、疑ってる刑事サン達より確かな根拠を持ってるっつー自信はあるかな」 「…………」  その言葉に石坂と田所は顔を顰めた。竜の隣に立っている由貴は「そうそう、この感じ!」と目を輝かせ、少し離れた位置にいる健太は竜と由貴に戸惑いの表情を浮かべていた。 「刑事サン達は、死んだ堀井って奴が『煙草を買った後』死んでるって考えてるみたいだけど、そもそもそう決め付けることがおかしい」  竜はそう言うと、隣にいる由貴に視線を向けた。由貴は「リョーカイ」と呟くと、ポケットの中から煙草の箱を取り出して、全員に見えるように掲げた。その箱には赤い文字で「HoNesty」と書かれている。
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