ステージ1ラインラインランド

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 話し終えるとデアールはゴソゴソと動く。するとデアールの上に、キラキラ輝いたピンク色のハートが出てきた。 「これが8つあるピュアハートのうちの1つであ~る。お主が“白のヨゲン書”に書かれとる勇者であることは間違いない、つまりノワール伯爵を倒し、世界を救えるのはお主だけなのであ~る! マリオよ、どうかこれを受け取り世界を救ってくれ!」 「えっ! ああ、はいはい! わかりました」  いきなり話をふられてビックリのマリオ。 「そうか! さすがはヨゲン書にうたわれし勇者! 物わかりがバッチリはや~いであ~る!」 「ははは、そりゃどうも……」  実はあんまりわかってないマリオだった。 「では…………ゴホン。さぁ勇者マリオよ! これを受けとるであ~る!!」  そう言うとピュアハートがデアールから離れ、マリオのもとに。  ピュアハートゲット!  マリオはピュアハートを手に入れた。 「というわけで勇者マリオよ、さっそく最初の使命であ~る。ピュアハートをこの街ハザマタウンにあるハメールストーンにはめてくるのであ~る。ハメールストーンへはアンナが案内してくれるのであ~る、さぁ行ってくるであ~る!」 「こっちよ……」 「はいはい!」  マリオはなにやら勝手にお話が進んでいて、追いつくのに必死の様子。  とにかく、そのハメールストーンのところまで行くことにする。  この街は階段がなく、全てエレベーターで移動するみたいだ。マリオが最初にいたところはハザマタワーというところらしい。エレベーターで下に降りると“こっちよ……来て……”とアンナが呼ぶ。  そしてまたエレベーターで上にあがるが、今度はタワーではなくハザマタウンの三階にでる。 「ハメールストーンはこの先……」  アンナに言われた通り道を真っ直ぐ進むと、白い長方形の大きな石が。真ん中あたりにハートの形をしたくぼみがある。 「これがハメールストーン、さぁ近づいてピュアハートをはめて……」 「おう」  マリオがハメールストーンに近づくと、勝手にピュアハートがふところから出てきてくぼみにはまった。  一瞬石が光り、思わずマリオを腕を顔の前にもってきて目をつぶる。少しずつ光りはおさまってきた。 「1つのピュアハートは次なるピュアハートへの扉を開き、勇者を導く、さぁデアールのところへ戻りましょう……」  マリオはまたハザマタワーを目指す。
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