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さてさて、ここは暗黒城。ノワール伯爵率いるザ・伯爵ズのメンバー達がいる場所。そこのある部屋に伯爵、ナスタシア、直属の部下ドドンタス、ディメーンがいた。
「ワルワルワ~ル! ついに次元の穴が開いたでワ~ル! 全ては“黒のヨゲン書”通り、これで世界の終わりが来るのも時間の問題でワ~ル」
「おめでとうございます、伯爵様! これで世界が滅んだら、次はいよいよ争いのない完璧で美しい世界を伯爵様の手で生み出す番です!」
そう言うのはドドンタス。
「完璧で美しい世界ね。んっふっふ……楽しみだねぇ~!」
変な笑いかたをするのはディメーン。
すると上から“遅れてすま~ん!”と声が。
ドンッと着地したのは、なんとドドンタス。
「やや! ドドンっとオレ様がすでにいる!? ど、どどど、どういうことだ!?」
ドドンタス自身もかなり驚いているようだ。
「マネマネマネ……、来るのが遅いですわ、ドドンタス!」
そう言うと、ドロンと次は伯爵の姿に。
「なにおう~っ! お前、マネーラだなっ! 我らが伯爵様のお姿を軽々しくマネするんじゃないっ!」
ドドンタスは少し怒っている様子。
「ワルワルワ~ル。マネーラよ、あいかわらず見事な変身でワ~ル!」
そこへ伯爵が割って入る。
今度はピーチの姿になった。
「マネーラはね、ほんとは伯爵様がいればそれでいいのよ。それが私のリ・ソ・ウ」
「マネーラのほんとのほんとの理想は“イケメンハーレムでリッチでウハウハ”な世界を作ることだけどね~」
ボソッとつぶやくディメーン。
すると今度はクッパに。
「ディ、ディメーン……お前、どこでそれをっ!」
怒っているのか、声を震わせながらディメーンを睨む。
「ワルワルワル……。どんな願いでもかまわないでワ~ルぞ」
伯爵の声がし、マネーラとディメーンは伯爵の方をむく。
「世界が滅んだあかつきにはお前達の思う理想の世界を、余が作り出してやるでワルワル! “黒のヨゲン書”の通りにすれば世界は生まれ変わるのでワ~ル」
すると側にいたナスタシアが“その事でご報告があります”と話し出す。
「どうやら何者かが次元の扉を開いたようです。おそらくヨゲンにある勇者に違いありません、何か手をうたれた方がよろしいかと」
「ワル? 本当か、ナスタシアよ。なるほど……お邪魔虫が現れたでワ~ルか」
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