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で、橋の門番グリンと話し、橋を架けてもらって先に進む。
最後に“好きな色は”と聞かれてしょうじきに赤と言うと、家から吹っ飛ばされた。
ちなみにグリンの橋は手抜きで、三次元にすると渡れない。
「ハクション!」
自慢のヒゲを大きく揺らしてマリオは1つクシャミをしました。
鼻をムズムズさせたのは、風に混ざった砂の粒です。
気がつけば辺りは一面、砂の山。そう、マリオ達は砂漠へとやってきたのです。
黄色い丘がいくつもつらなる中、一行はピュアハートを求めて進むのでした。
~灼熱の砂漠を突破せよ~
「ミハールはこの砂漠のどこかに遺跡があると言っていた……」
「うへぇ、まじかよ」
砂漠の暑さにもうグッタリなマリオ。
「そこにピュアハートがある可能性が高いわ、さぁ行きましょう……」
アンナに言われてしぶしぶ進む。
赤いヤシの木の下を10回ジャンプしたりしてサクサク進んでいると大きな声が。
「どわっはっはっはー! ようやく現れおったな! 伯爵様の行いに逆らおうとするお邪魔虫め!」
「誰だ?」
アンナとマリオが周りをキョロキョロしていると、上から顎ヒゲたくわえた変なオッサンがふってきた。
「どわっはっはっはっは! 勇者だが風車だか知らぬが、ここはドドーンと通行止めだ!」
「なんだこいつ?」
「アナタ、伯爵の手先ね?」
「そうとも、オレ様はドドンタス!」
右手を前に出し、人差し指を立てたポーズで言う。
「ノワール伯爵様直属部隊“ザ・伯爵ズ”の自称ナンバー1だ! 伯爵様にあだなす者はこのドドンタス様がドドーンと栽培してくれる!」
マリオは“それよりザ・伯爵ズってネーミングがなぁ”と少し笑いをこらえていた。
「ねぇ、栽培じゃなくて成敗じゃないの?」
マリオがつっこまないのでアンナがかわりにつっこむ。
「?」
このドドンタス君、頭で考えるのは苦手みたいですね。はぐらかしました。
「とにかくお前達の思い通りにはさせんぞ!」
「そりゃこっちの台詞だな」
マリオも構える。
「アナタ、伯爵が何をしようとしているのかわかってるの……?」
「もちろんだ! 伯爵様はその力でこの乱れた世界を正しい姿に作り変えてくださるのだ! それを邪魔する者はオレ様の敵! 何人たりとも許さん! ドドンっと消えてもらう!」
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