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さて、ここは森のどこかにあるマリオブラザーズの家。
マリオとルイージはテーブルに座り、ティータイムを楽しんでいた。
「……なんだか平和だね、兄さん」
ルイージがあくびをしながらマリオに話しかける。
「いいことじゃん」
我らがヒーローマリオも、あくびをしながら答えた。
えー、マリオはしゃべる設定にさせていただきます! 標準語で。
「たしかにこうゆう平和な時間って幸せだな~って思うけど、あんまり平和すぎてちょっと退屈だよ」
「でも何も起きないんだから仕方ないじゃんか」
「なにかこうババーンと刺激的な事件とか起きないかなぁ……」
二人でうーんと考えていると、マリオが何かひらめいたらしく手をポンッと叩く。
「そうだなぁ、ならピーチ姫のところとかはどうだ?」
「ピーチ姫のところ? それはいいね! 久しぶりにキノコ城へ遊びに行ってみようか。きっとピーチ姫も喜ぶよ」
決まったら早速行動、二人は家を出ていく。すると家の前で誰かがマリオを呼んだ。
「ママママママ……マリオさん!!」
「ん?」
「助けてくださいっ!」
すごく慌てた様子でキノピオが走ってきた。
「キ、キノピオ!? そんなに慌ててどうしたんだい?」
ルイージが少しビックリしながら聞く。
「じじじじじじ……実は……、キノコ城が襲撃をうけてピーチ姫がさらわれてしまったのです!」
『なんだって!?』
二人は声を揃えて驚いた。
「一体誰がそんなことを……」
マリオが考えているとルイージが“まてよ”とつぶやく。
「そうか……わかったぞ! これはきっとアイツの仕業だよ、兄さん!」
「ああ、アイツか」
マリオもひらめいたようだ。
「こうしちゃいられない、アイツの城にのりこんでピーチ姫を助けなくちゃ!! 行こう兄さん!」
「よし、行こう!」
二人はさっそくアイツの城へと走っていく。
「頼みましたよ、マリオブラザーズ!」
キノピオは後ろ姿を見ながらつぶやいた。
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