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“勇者よ……世界を頼みます”クリスタールはそう言い残して再び消えていきました。
1500年分の願いと思いをマリオへと託して……
とにかくマリオ達は2つ目のピュアハートを手に入れました。
これで残るピュアハートは6つ、まだまだ本番はこれからです。
“ハザマタウンへ……”そうつぶやくアンナにマリオは黙って頷くのでした。
はてさて、ここは暗黒城。いつもの場所には伯爵、ナスタシア、ドドンタスがいる。
「ようするに……こっぴどくやられて戻ってきたというわけですか」
ナスタシアが少し声を低くして言う。
「申し訳ありません、伯爵様……。このドドンタス、一生の不覚! なんとお詫びしたらよいのか……」
少し疲れた様子で、ほんとに申し訳なさそうにしている。
「ワルワルワル……、さすがは勇者、なかなか手ごわいようでワ~ルな! ナスタシアよ“黒のヨゲン書”で次に勇者が現れる場所を調べるでワ~ル! そこに罠をはって勇者をギャフンと言わせるでワ~ル!」
「その件につきましてはすでに場所を特定し、そこへマネーラをむかわせておきました」
「ワル? さすがでワ~ルな。マネーラは余が与えた“無敵守りの力”を使いこなす、あの力の前にはさすがの勇者も手も足も出まい……、結果が楽しみでワ~ル! ワ~ルワルワルワルワ~ル!!」
マントを広げて笑ったあと、その場から消える伯爵。
「さて、次の仕事にとりかからねば……ドドンタスっ! 伯爵様がこちらの世界へ連れて来られたクッパの部下の一部が未だ抵抗を続けています。ワタクシはその処理にむかいます、そしてアナタは……ここでしばらく反省してなさい!」
そう言ってどこかにいくナスタシア。
「え……、お、オレ様は一体どうしたら……」
1人寂しく取り残されたドドンタスでした。
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