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ここは暗黒城のどこか。そこには最初に吹き飛ばされたピーチが倒れていた。なぜか服はいつものピンクドレスに戻ってます。
「う……うん……」
どうやらお目覚めのようで。
「私……どうしてこんなところで寝ているのかしら……? たしか……ノワール伯爵って人に無理やりクッパと結婚させられようとして……そしてそこにルイージが……! ルイージ!? クッパ!? どこにいるの?」
辺りを見るが、2人の姿はない。
「ここに倒れていたのはアナタだけでしたよ」
後ろから声がし、振り向くとクッパの部下ハンマーブロスとノコノコがいた。
「目が覚めましたか、ピーチ姫?」
「アナタ達! 無事だったのね……」
「はい、なんとか」
ノコノコが答える。
「しかし我らがクッパ様がどうなったのかは我々にもわからないのです。あ、ピーチ姫がおっしゃった緑のヒゲ……じゃなくてルイージさんの行方もわかりませんが……」
「他の仲間達はほとんどあのノワール伯爵とかいうヤツの手下に捕まってしまったようです。ここにいたら我々も危ない、一刻も早くここから逃げ出さねばなりません」
するとハンマーブロスはノコノコに何かを言う。
「えっ!」
「ピーチ姫のことはコイツに守らせます、彼と一緒に逃げてください!」
「アナタはどうするの?」
「捕まった他の連中を助けにいきます。仲間を見捨てて逃げ帰ったら後でクッパ様に叱られますから。それではご武運を、ピーチ姫! クッパ様万歳!」
そう言ってどこかにいくハンマーブロス。
「気をつけて……」
「さぁいつまでもここにいるのは危険です、我々も行きましょうピーチ姫!」
ノコノコに手を引っ張られ、先に進むピーチ達。
扉に入るとなにやら話し声が聞こえた。
「カンネンシロ、モウニゲラレナイゾ」
下を見るとさっきのハンマーブロスとサングラスをかけたノコノコが。少し様子がおかしい。
「ビバ! 伯爵! テイコウハムダダ、オトナシクシロ」
「お、お前達……目を覚ませ! オレがわからないのか!?」
「無駄ですわ……」
むこうからナスタシアが現れる。
「彼らはすでに伯爵様へ絶対の忠誠を誓ったのです。さぁアナタも伯爵様にお仕えするのです」
「なにをいう! オレが仕えるのはクッパ様だけ、誰が伯爵ごときに……」
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