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あの日……
あの部屋の中は暖かくて、穏やかな安らぎに満ちていた。
「う、うう……」
「目が覚めた……?」
「ここは……どこだ? まさか、人間の屋敷……ううう!」
「動いちゃダメよ、あなた崖の下に倒れていたのよ。きっと足を踏み外したのね」
「お前、人間だな? ボクが恐ろしくないのか? ボクは闇の一族の……」
「なにいってるの……、ケガをしている人を放ってはおけないでしょ?」
それが私達が初めて出会った日……
そして……
全ての悲劇が始まった日だった。
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