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それを聞いたマリオ達は偽サンデールを睨み、構える。
「マネネネネネネ……、バレてしまってはしかたありませんね」
するとドロンとさっきのメイドマーネの姿に。
「館のメイドマーネ……そして偽サンデールは仮の姿……、その正体はノワール伯爵様につかえるモノマネ師マネーラ! せっかく平和的に解決しようと思ったのに……残念! そっちがお望みなら私の本当の力をたっぷり教えてあげるわ……。まね~ら・ちぇ~んじっ!!」
マーネの姿で首が回りだし反対で止まると、何か顎からニョキっと蜘蛛の足みたいなのが6本はえてきた。す、少し不気味な光景。
「マネマネマネマネマネマネマネマネマネマネマネマネマネマネ……」
体は黄緑で四角く、蜘蛛みたいな姿になったマネーラ。
「あれは……!?」
アンナも変身にビックリしたみたいで叫ぶ。
「気をつけなさい、その者は怪しげな魔法の力で守られています。あなたの攻撃は一切通じません」
「なっ!」
「攻撃が通じない……どうすれば……?」
「マネェ―――!!」
マネーラは叫ぶと襲いかかってきた。
「今はとにかく逃げるのです。そしてこの館のどこかに隠れている本物の私を見つけるのです! 私ならばその魔法を打ち消すことができます、わかりましたね!?」
「ひー! どこにいんだよ―」
マリオはマネーラの攻撃を避けて、扉にむかって逃げる。
「なんでこんなわけわかんねぇ作りなんだよ、この館はぁ!」
とにかく手当たり次第扉に入り、サンデールを探す。
どうにか先に進んでいくとトイレがあった。
「まさか……ここか?」
ピーチと2人で男子と女子を探す。
「マリオ―!」
そのときピーチの声が。マリオは少しためらったが女子トイレに入っていく。
どうやら便器の中から現れたらしく、かなり……近よりたくない雰囲気が。ハエがたかってますよ……。
「本物のサンデール……? こんなところに……」
「私だけではあのマネーラとかいう者には太刀打ちできませんでした。だからマネーラにピュアハートを奪われないよう、この香しい場所に隠れていたのです」
「香しいねぇ……」
2人は鼻をつまみながら話を聞いていた。
「しかしアナタがいれば話は別ですわ。アナタと私の力を合わせ、この臭い仕打ちのお返しをしましょう!」
なんだか元気になったみたいで。
「そうはいきませんわ……」
後ろから声が。
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