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アンナと共にどこかにいったマリオ、気づくとクッパ城とは違うところにいた。なぜか空には雲がなくて青色ではなく、黄緑と水色と肌色がまじったような不思議な色をしている。目の前には青い服を着てフードで顔がよく見えない男の人が立っていた。
「おお、帰ってきたかアンナ。そしてその男、赤い服に青いつなぎ……そしてフサフサのヒゲ! どうやら見事務めをはたしてくれたようであ~るな」
この人もあ~るって、なんか流行ってんのか? などと考えるマリオ。
「彼がアナタの言っていた“白のヨゲン書”に書かれた勇者……マリオ」
「えっ、俺!?」
いきなり勇者と言われてビックリする。
「よく来たな、マリオ。ここはハザマタウン、お主がいたキノコ王国とは全然別の世界、別の次元……次元と次元の間にある街であ~る。そしてワシの名はデアール、この街をつくった古代の民の末裔であ~る。世界の破滅を止めるため、この街に残された古い文献の調査をしておるのであ~る!」
「そんな長い話されてもなぁ。あ、そうそう世界の破滅ってどゆこと?」
少し話についていけてないマリオは気になったことだけを聞く。
「なんじゃ? アンナからまだ話を聞いておらんかったのか。ならばマリオ、まずはあれを見るがいい」
そう言ってデアールは空を指差す。
マリオが空をみると不思議な色の空に、紫色のなにやら不気味で小さい穴があいていた。
「空にあいた穴が見えるであろう? あれは次元の穴、遠くにあるのか近くにあるのかよくわからぬ不可思議な空間。今はまだ小さいが、やがてどんどん大きくなる。そして最後には世界全てをのみこみ、破滅に導く……。ワシ達の敵ノワール伯爵が“黒のヨゲン書”を使って作り出した穴なのであ~る」
「清らかで美しい姫と、猛々しく恐ろしい魔王……交わることのない2つより世界に破滅をもたらす力、コントンのラブパワーが生み出される。それは暗黒の印となって空に現れるであろう……」
「今アンナが語ったのはワシのご先祖様が書き記した“白のヨゲン書”の一節であ~る。そしてヨゲン書にはこうもあ~る“次元の穴は全てをのみこみ全てを滅ぼす……、止めるためには暗黒の力を操りし者を倒さねばならぬ。そしてそれができるのは8つのピュアハートを手にした勇者だけである”とな」
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