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「真矢に聞くのが間違っていたよ」 呆れる七海。 「どっか行きたいなぁ~~」 里奈がそう言った時、真矢は十本目のシュガースティックを入れ終え、ガムシロップの蓋を開ける。 「あとどれだけ、砂糖入れるの??」 瑠璃が聞くと、 「後、ガムシロップは三つだけだよ」 普通に返事を返す真矢。 「いや………。三つはまずいよ」 「そお??これだけ入れないと甘くないじゃん」 普通にシュガースティックを十本入れる段階でまずいと思っている里奈と七海と瑠璃。 「それよりも、瑠璃の方が問題だよ」 ガムシロップを入れながら真矢が言う。 「私は至って普通よ!!」 たぬきそばにマヨネーズを入れながら言う瑠璃。 「瑠璃……説得力ないよ」 七海が呟く。 「いや……そー言う七海も……」 七海はクロワッサンに大量のバターを塗って食べている。 『甘党』『マヨラー』『バタラー』 何で、私の周りにはまともな人がいないのだろう………。 里奈はそう思った。
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