私をリンクに連れてって!    【後編】

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空港を出るころには、さっきまで泣いていたのが嘘みたいに、無邪気なバンビが笑っている。  この先どこまで行けるのかなんて、それは誰にもわからない。 今は晴れた空も、いつかは曇って冷たい雨を散らすだろう。 しかし歩みを止めることはもうない。  2人は今、信じている。 手をとりあえる強さを。  そしていつの日か世界中に愛されて、スタンディングオベーションの中で輝く姿を――――。               fin.
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