序章 あれから三年

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序章 あれから三年

終戦……。  それは暑い夏の日に数十、数百の人々が群がるラジオから、掠れた天皇の声で告げられた。  人々は涙した。哀しみか、喜びかは当人達にしか判らない。    しかし今回の終戦の言葉が寒空の下、デジタルで個人へ、多くても数名の集団に伝えられた時に、人々は何も言わなかった。    これは後世の誰にでも想像がつく。━━多分どうでもよかったのだ。
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