プロローグ

2/20
前へ
/371ページ
次へ
 ――身体が熱い。  灼熱地獄に身を投じているような、吐き気を催す熱である。  同時に体が異常なほど軽く感じ、宙に浮いているようだった。立っている実感がまるでない。  ――でも、何故?  視界だけは妙にクリアで、まるで空にいるような、透き通った青色が見える。
/371ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1177人が本棚に入れています
本棚に追加