1177人が本棚に入れています
本棚に追加
「……誰だ?」
「やぁ、初めまして。俺は速水省吾(はやみしょうご)って者だ。ヨロシク。ちなみに27歳」
スーツ姿で、頭の上に変な輪っかがついているその男は、今の状況を理解できない俺を置き去りにして話を進めていく。
「キミの名前は確か……鈴原霧生だったっけか?」
「いやいやいや、そんなことはどうでもいいよ。アンタ誰? ここはどこだ? ……ていうか、物凄い吐きそうなんだが」
「おいおい、物覚えの悪いヤツだな。俺の名前は速水省吾だって教えたろ? それと、一度にそんなに質問されると、どれから答えればいいのかわからないんだが」
速水と名乗る男は、呆れた感じで溜め息を吐く。
最初のコメントを投稿しよう!