先輩

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誰も知らなかったと思う。 祐先輩が真紀先輩のことを好きなこと。 ショックだったんだろうな。 いつから好きだったのかも どれだけ好きだったのかも 私は聞けなかった。 あの日、私は泣いてる先輩に 声をかけることも出来なかった。 かけない方が良いと思った。 あの日見た出来事を、 私は先輩に言うこともなかった。 先輩はもしかしたら気付いてたのかもしれない。 私があのとき見ていたことを。 祐先輩に彼女ができたのは 真紀先輩に彼氏が出来て 私も啓と付き合うようになって それから一ヶ月ぐらい経った 夏休み前のことだった。
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