先輩

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「あ、そうだ!見て、めっちゃ綺麗じゃない?」 帰り道、 私は屋上で撮った写真を 思い出し、啓に見せた。 「お、すげーな。どこで撮ったの?」 「内緒♪」 「何だそれw」 「だって言ったら啓そこ行っちゃうじゃん。私だけの空じゃなくなっちゃう。」 「馬鹿だろwなわけないだろw」 そう言いながらも 啓は問い詰めてはこない。 啓は、自分が 人に干渉されるのが 嫌いだから 他人に干渉することも あまりない。 そんなさっぱりした感じの 啓が好きなんだけど あまりにも干渉されなさすぎて たまに寂しくなる。 「啓ってほんとにさっぱりしてるよね。」
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