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部室に戻ると
真紀先輩はやっぱりまだいて
祐(たすく)先輩もいた。
祐先輩は2つ上の先輩で
部長だった。
もう一応引退したけど
推薦で大学も合格して
進路が決まったから
ちょくちょく部活に顔を出すらしい。
ま、私はほとんど部活来ないから
祐先輩に会うのも
久しぶりだけど。
「こんにちは、祐先輩。」
「おー、優か。久しぶりだなw今日はどした?w」
「真紀先輩と同じこと言わないで下さいよw」
「だってお前が来るの珍しいからさ。」
「すいません幽霊部員でw」
「写真撮れた?」
そこに、
真紀先輩が会話に入って来た、
「はい。めっちゃ良い場所ですね♪あ、ヘアピンありがとうございました!」
そう言って私は
制服のポケットから
ヘアピンを取り出して
先輩に返した。
「すんなり開いた?」
「ちょっとてこずりました。」
苦笑いしながら
私はカメラから
フィルムを取り出した。
「やってくの?」
「はい。たまにはw」
「今日は時間あるもんね。」
「はははw」
先輩と啓の話をするのは
ちょっと照れくさい。
先輩も彼氏はいるけど
あんまり私から
その話には触れないし、
先輩も自分から話そうとはしない。
だから別にいっかなって。
「綺麗ね。」
1時間後、
現像した写真を見て
真紀先輩は言った、、
「今日晴れてるし、最高でしたよ!」
「これ貼っても良い?」
「構いませんよwじゃあ焼き増しするんでお願いしますね♪」
真紀先輩に
"貼っても良い?"
って言われるのは凄く嬉しい。
何か自分の写真を
認められたってゆーか
気に入られたみたいな。
自分が撮った写真を
他人に気に入られるのって
凄い嬉しいんだ。
今日は良いことづくしだな♪
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