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君はいつも笑っていた
向日葵のように
輝く太陽の日差しを浴びて
サンサンと
あの夏の日の夜
はじけた花火
煌めく星空
君の笑顔
そのすべてが
消えてしまわぬように
そっと そっと
鞄につめた
僕らに夏は
あと何度訪れるだろう
蝉も随分静かになった
夏の終わりとともに
僕は消えたんだ
さよならも言わずに
旅立ちの日の夜
手紙を書いた
読んでくれたかな
君の泣き顔
見たくはないけど
キラキラと鞄から
君が溢れ出していく
そのすべてが
消えてしまわぬように
僕は忘れない
いつかまた帰るから
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