≡序章≡~プロローグ~

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   四神の血族は存在せり。  北を守護するは玄武。  その力、山を割り山を生み出す。  大地を統べた一族なり。  南を守護するは朱雀。  その力、野を焼き世を焔で包む。  炎を身に纏い戦った一族なり。  西を守護するは白虎。  その力、疾風の如く空を切り裂く。  風と共に生きた一族なり。  東を守護するは青龍。  その力、全てを飲み込む濁流の如し。  海を愛し愛された一族なり。  中央を守護するは唯一神・黄龍。  その力、唯一無比にして揺るがぬ絶対。  世を光にも闇にも包む脅威なり。  四神の血、交わるべからず。  異なる者、世界を滅ぼす力とならん。    異なる玄武、全てを瞬時に滅ぼす大津波なり。  異なる朱雀、全てを見通し焼き尽くす業火なり。  異なる白虎、全てを癒し破壊する地震なり。  異なる青龍、先を知り罪を背負う―――なり。 【四神伝】序章より抜粋。
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