今も此処に

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    「‥私は、愛煌に幸せになってもらいたいの。     ‥‥本当は、ずっと一緒にいて、一緒に幸せになりたかった‥ 幸せにしてあげたかった。     だけど‥これはきっと、神様が私に与えた運命だから。 仕方のない、ことだから‥   だから愛煌には私の分まで生きて、幸せになってほしいの。     愛煌が幸せなら、それが私の幸せだから‥」         『澪‥‥』           「お願い愛煌‥   私に愛煌の幸せそうな笑顔、見せて‥     私はずっと、愛煌を見守ってるから‥‥」         そう言って     澪の姿は消えていった       それとほぼ同時に、俺は目覚めた       不思議と気分がスッとしていて       考えも少し、変わっていた         『‥‥俺の幸せが‥澪の…』         俺は澪の幸せを、何より願っている       その澪が、 俺の幸せが自分の幸せだと   そう言うのなら‥         澪の為に       澪の幸せの為に、 俺が幸せにならなくては‥         俺が生きる事に因って     澪が‥     誰かが救われるのなら       俺は此の命を全うしよう       そして、大切な人の幸せを願う       それが、今の俺に出来る事             『待ってろ‥ 澪‥‥』         離れてても     必ずお前を幸せにしてやる             fin..     2ロロ7.ロ4.ロ3   詠 流凪
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