第一章  気付かぬ再会 

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うはあぁ~…最悪。 また寝ちゃったよ~…。 しかも… 安藤君も笑ってたし…。 あ!安藤君っていうのはあたしが今現在進行形で恋してる爽やか天然ボーイであります! そしてあたしは 桜木 麗(さくらぎうらら) ピッチピチの女子高生です☆ って、何一人で自己紹介してんだろ…。 カタンと寂しげな音を立てイスに座り直す。 そこに追い討ちをかけるように鬼教師こと山田(やまだ)先生が目の前に立ちはだかった。 「お前今日居残りな。トイレでも掃除しとけ」 「うぇえっ!?先生のひどいっ!今日は大好きなアニメの再放送見る予定だったのに~…!」 ひどすぎる~っ!!! 「お前…ほんと餓鬼だな」 「大人が高校来てどうすんですか」 「頭ねェくせに屁理屈だけは一人前だな」 ぺしんと先生愛用の竹の棒が頭に当たった。 話によると先生にはむかい飛びかかってくる生徒に対する護身用らしい。 そんなバイオレンスな奴この高校にはいないと思われますが。 「体罰~っ!!これは立派な体罰よ!!PTAに訴えてやるっ!」 「あーそーかそーか。」 そこへちょうどよく終了のチャイムが鳴り響いた。 「じゃあ今日はここまで。今日は会議あるからこのまま帰っていいぞ~。んじゃ委員長号令」 そういうと先生は教室を出て行った。 委員長まだ号令言ってませんが。
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