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√悪魔のメール
《セピア色の世界》
白衣を着た男は、モニターが備え付けられている機械のスイッチを押そうとしていた。
その手は、小刻みに震えている。
男の額から、汗が流れ…床に落ちた。
深呼吸をし、心を落ち着かせた男は…
とうとう、スイッチを押した。
機械は小さな音をたて、起動する。
モニターには、古ぼけた本のような物が映し出された。
モニターを見つめる男は、ゴクリと唾を飲み込んだ。
男がキーボードを素早く叩くと、モニターに映った本が開き…文字が表示された。
『復元完了…封印を解除しますか?』
男は、カーソルをYESのアイコンにあわせ…ENTERを押した。
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